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1955年東京生まれ、1977年帝京大学薬学部卒業。
約4年間製薬メーカーに勤務し薬に対する基礎知識を叩き込まれる。其の後調剤薬局に入社し、
現場薬剤師として勉強をする。
1999年4月、現在の大手調剤チェーンに転職し現職になる。現場薬剤師の為に危機管理講座を開き、
患者様への対応能力向上を図る。また某薬科大学の非常勤講師として昨年より月1回の講座をもつ。
第1回 ホンモノが求められる時代
「薬剤師は医療関係職の中で、一番国民に還元していないよね…」
「医師、看護師を中心とした医療機関は、年中無休24時間の医療提供体制を確保しているのに、薬局はしていないよね・・・」
ある行政担当者の言葉です。
採用面接をしていると、新卒、中途を問わず応募者の何人かに、必ず「土曜は休めますか?」「夜は何時までですか?」という質問を受け、考えさせられてしまいます。
医薬分業は、私たち薬学生や薬剤師にとっては、当たり前の制度に思いますが、残念ながら一般の患者さん達から見れば、今ひとつメリットを感じない、出来れば診察を受けた医療機関で薬を貰いたい上に、同じ薬を貰うのであれば、早く、安く貰いたいのが、たいていの患者さんの一番の気持ちです。
実際に、一部の国会議員の間にも、医薬分業不要論があります。そんな中で私たち薬剤師一人ひとりが患者さんにどう役に立てるかを考えなくてはいけません。患者さんは敏感です。形だけの仕事はいとも簡単に見抜かれてしまいます。
したがって、今までは、調剤ができる薬剤師でもやって来れましたが、これからは、薬剤師過剰も加わり、調剤だけの薬剤師は、求められなくなるのは時間の問題です。調剤は最低限持つべき能力として、患者さんのQOLや治療効果、副作用への配慮等をトータルでこなせる薬剤師が必要とされる方向に向かいます。資格があればやっていける時代は終焉を迎え、薬局もじっくりと人材を選ぶ時期に入りつつあります。採用においても、転職回数が多かったり、条件先行の応募に対しては、段々と厳しく見るようになって来ています。
医薬分業が大きな転換期を迎える時期だけに、ただ制度に便乗するのではなく、一人ひとりの志ある薬剤師が力を合わせて職能を発揮して行かないと、薬剤師の職域が狭められてしまうのは自明の理です。是非、就業の前に、「本当に薬剤師として仕事がしたいのか」 「この仕事が好きなのか」 「この薬局の運営方針は自分として違和感なく受入れられるか」等についてよく考え、≪生き残れる薬剤師≫ ≪患者さんに必要とされる薬剤師≫ を目指して頂きたいと思います。
朴治庵
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